ありたい自分の実現を応援するメンタルトレーニング

見捨てられ不安を一人でコツコツ克服する方法 (人間関係・恋愛関係・親子関係がうまく築けないとお悩みの方へ)

 

 

こんにちは、仙台のメンタルトレーナー吉田です。

 

今回は、子供から大人まで密かに悩みを抱えている「見捨てられ不安」についてです。

 

・小学校高学年になっても一人で留守番することを怖がってできない

・自分から他者に進んで声をかけることが極端に苦手

・仕事でわからないことがあってもそれを先輩や上司に聞くことに抵抗がある

・周りの人を信頼することができず、ビクビクオドオドする

・「安心する」という感覚がわからない

・相手に過剰に期待して、期待に応えてくれないとイライラしたりがっかりしたりする

 

もしも、あなたがこうしたことで生きづらさを感じているのなら、

もしかするとそれは「見捨てられ不安」かもしれません。

 

見捨てられ不安とは?

 

見捨てられ不安とは、この言葉からイメージされる通り、

『人に見捨てられてしまうのではないか?』という怖れをいつも抱えている状態です。

 

見捨てられ不安の人は、「0か100か」のような極端な二極思考や被害者意識

(妄想)が強いため、人間関係で問題を抱えやすいのです。

 

つねに相手に見捨てられることへの不安がつきまとうことから、極端に内気になったり、

極端に媚びへつらったり、相手に取り入ろうとしながらもその相手を心から信じる

ことができません。

 

また、近しい関係の相手に対して過剰に期待したり執着してつきまとってしまったり、

「極端に空気のよめない奴」とみられてしまったり、相手から見捨てられることを怖

れて傷つきたくないからこそ、相手に見捨てられる前に自ら関係を絶ったり、

自ら関係を絶った相手に執着したり・・・。

 

実際、こちらのセッションには、病院に通院しながら数年間悩まされてきたという

クライアントの方は少なくありません。

 

見捨てられ不安になる原因とは?

 

これまでの心理カウンセリングの経験から言えることは、見捨てられ不安の原因は、

幼少期の頃の身近な家族(両親・兄弟)が一番多いということです。

 

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例えば、

・幼少期に虐待を受けた

・両親が激しく喧嘩ばかりしていた

・突然離婚してしまった

・幼少期に親が鬱だった

・年の近い兄弟(姉妹)がいて愛情を奪われた

・いつも一人ぼっちだった

・家族とほとんど会話がなかった

・何かと理不尽に責められた

 

いわゆる「愛着障害」が原因で、「自分は誰からも愛されていない」「自分は愛され

る資格がない」「自分は生まれてきてはいけなかった」といった強い恐れの思い込み

を持ってしまい、それが見捨てられ不安を作り出しているようです。

 

また、物心がつく前に何らかのトラウマ的な体験をしたせいで、自分でも原因がわか

らないというケースもありますし、自分で原因がわかっているのに、その原因自体を

改めて見ることが怖いために、心の中に封じ込めてみないようにしているケースも

あります。

 

見捨てられ不安が強い人に見られる傾向


 

見捨てられ不安が強い方に見られる傾向としては、

 

・自分は周囲の人から見捨てられ、最後には一人(孤独)になってしまうのでは

 ないかという怖れをいつも感じている

・自分は誰からも愛されていないという思い込みがあり、人から愛情をかけられ

 てもそれを疑ってしまう

・嫉妬心、妬み、ひがみ、執着心、独占欲が強く、特定の相手に依存してしまう

 傾向がある

・自分から愛情表現(友達作り)をすることが怖くて苦手

・見えない愛情を信じることができず、見える愛(お金、プレゼント、言葉など)

 は信じる

・相手が自分の思い通りの行動や発言をしてくれないと、パニックになる(場合

 によっては自傷行為をする)

・大好きな人に対して、その人が自分の思い通りにならないと乱暴な振る舞いを

 する

・メールやLINEの返信がちょっとでも遅いとイライラしたり不安になる

・好きな相手に非常識に貢いだり、過剰に愛情の確認をしたり、拘束したりする

・仲のいい友達やパートナーが自分を裏切っているのではないかと、妄想を

 膨らませては不安になり感情を制御できなくなる


こんな具合です。

 

また、怖れの感情が強い場合、その怖れを克服すること自体を怖れるために、症状

が良くなることに無意識に抵抗を示します。


なぜなら、怖れの症状が良くなると、大切な人から愛情をかけられなくなるのでは

ないかと怖れているからです。

(※これを疾病利得、二次利得と言います)

 

見捨てられ不安を自分で解消するヒント

 

 

見捨てられ不安の人は、ネガティブな思い込み(妄想)が強い傾向があります。

 

例えば、職場で誰かが話をしているのを見たとき、見捨てられ不安の人は、

「もしかしたら自分の悪口を言っているのでは?」と不安になります。

客観的な事実を確認することなく、ネガティブな自動思考が始まってしまい、

頭の中を占領してしまうのです。

 

ですから、まずは自分が普段どんな思考をしているのか、自分の思考癖に気づき、

それをポジティブなものに変換していく練習が効果的です。

 

ここでは自分で簡単にできる具体的な方法を3つ紹介します。

 

1)感謝・良かったこと日記

 

これは、毎日の生活の中で「感謝できること」「嬉しかったこと」を日記に

書いていくというもの。

毎日◯個と目標を決めたら、それを淡々と実行していきます。

もし途中で忘れてしまっても、そこで中断せずに、とにかく続けていきましょう。

 

2)自己観察ノート

 

こちらは、慣れるまではちょっと大変かもしれませんが、慣れてくると結構楽しみな

がら自己分析ができるようになるのでオススメです。

 

手書きで読みづらいと思いますが、実際のノートをご覧ください。

 

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<課題>
例えば「明日は部下のAさんに、仕事の出来栄えはどうあれ2回以上、

いつもありがとうという」などの予定課題を書きます。


<思考>
ここでは、実際にAさんに対して、その課題を実行しようとした時に、

何を考えたのかを書きます。

例えば「どうして俺が労わなきゃならないんだ?それよりもAの方が

先に俺に感謝するべきだ」など。


<感情>
そういった思考をしている時にどんな気持ちになったのかを書きます。

例えば「イライラした」「損した気持ちになった」などです。


<行動>
そういう思考と感情の結果、実際にどういう行動をとったのかを書きます。

例えば、「なんとなく嫌味な一言を言ってしまった」などです。


<結果>
そういう行動をとった結果、相手や自分の反応はどうなったのかについて書きます。

 

例えば、

相手「何となくムッとしていた」

自分「どうしてあんなことを言ってしまったのだろうと自分を責めた」

こんな感じです。


これらをザックリと書き終わったら、「本当はどうなればいいのか?」を、

同じ列の下の段に書いていきます。

うまくいっているなら、次回もその通りにやっていけばいいですし、

うまくいかなかったのであれば、次回に向けた修正したい

「思考、感情、行動」を書いていきます。

 

自分の心の動きを客観的に記載することで、自分の考え方の「修正したい部分」

が見えてきます。

 

認知行動療法ではこうした自己分析を徹底的に練習していきます。

紹介した2つは地味に思えるかもしれませんが、じんわりと思考の修正に効いていきますよ。

 

3)瞑想

 

こちらは言うまでもありませんね。

こちらの動画では初心者の方でも、音声に従って瞑想体験ができるようになっています。

朝一番、夜寝る前がオススメです。

 

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

こちらの講座では、こうした心の悩みを抱えたクライアントをサポートする

実践的な方法を1年間かけて学ぶことができます。

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