ありたい自分の実現を応援するメンタルトレーニング

子育て中のお母さんに知っておいて欲しい、子どもの自己肯定感を育む3つのヒント

 

こんにちは^_^

仙台のメンタルトレーナー吉田です。

 

いまを生きることに深い悩みを抱えている方々の

心の相談を数多く受けてきて思うこと。

 

それは親の「躾」がお子さんの人格に与える影響の大きさ…。

 

もう少し深掘りしていうなら、

その人の人格の土台となる「自己肯定感」に与える影響の大きさです。

 

 

例えば、中年期にアイデンティティに揺らぎが生じて

突然、わけもなく虚無感や絶望感に襲われたり、

怒りがコントロールできなくなったりと生き苦さに悩むミッドライフクライシス。

(※中年の危機)

 

実は中年期になって年齢上は成熟した大人が人生で苦しさを感じる原因に

子供時代の「躾」が影響を与えていることは少なくないのです。

 

 

とは言え、特にお子さんのそばにいる時間が多いお母さんとしては、

乱暴な振る舞いが目立つようになってきたけど、躾が厳しいと非行に走ると教わるし、躾が甘いとわがままな子だと周りに思われるし、どうしたらいいんだろう?

 

 

ただ感情的に声を荒げるだけでは、躾の効果が薄いばかりか、いたずらに子どもの心を傷つけるだけだからやめたほうがいいと言われるけど、叱らないと私の言うことを全く聞いてくれないし…

 

 

子どもを必要以上に叱ってしまって、そのあとに「ごめんね」と謝ってばかりいると罪悪感が強くなって苦しくなる….。かと言って、放っておけばおいたで親に対して恐怖感(不信感)を持ってしまいそうだし…

 

 

人に迷惑をかけないようにとの思いで厳しく躾もするけど、褒める時はたくさん褒めてきた。躾は大切だと思ってやってきたが、でもそのせいか親の顔色を伺ってばかりで自分に自信を持てない子になっているように感じる…

 

こんなふうに「このままで、うちの子は大丈夫なんだろうか?」と

何かと「躾」について心悩むことは多いと思います。

 

おまけに、検診の度に保健士さんからは「◯◯しないとダメです」とか

「◯◯させてください」とお小言のように細かいことを言われる一方で、

ベテランのお母さんや親からは「◯◯なんかしなくても大丈夫」と真逆のことを言われるし…。

 

どうすれば上手に子どもを躾ることができるんだろう?

こう考えて悩んでいるお母さんは多いでしょう。

 

 

もちろん、我が子の心配をするのは親としてごく自然なことで、

「躾」がいけないと言っているのではありません。

 

ただ、ありのままの自分を肯定することができずに、

いつも誰かの顔色を伺い続ける生き方に苦しんでいる人の多くは、

子ども時代に「躾」られた影響を大人になってもずっと引きずっていることが多いです。

 

 

特に、躾の目的を

『人に迷惑をかけずに社会生活を営む知恵を身につけること』

社会規範や規律的な価値観ばかりを子どもに一方的に押し付けてしまうと、

 

その子は「自信」や「自己愛」の土台となる「自己肯定感」を育むことができず、

過剰に傷つきやすく、他者が自分の領域に土足で踏み込んできても抵抗できず、

周りの犠牲になることでしか自分の存在価値を感じられないような、

自己肯定感の低い子どもに育ってしまうことが多いように感じています。

 


躾とは親や社会の価値観を押し付けるものではない

 

 

親が『ウチの子にはこうなって欲しい』と

子どもに理想のイメージを持つこと自体は別に普通のことかと思うのですが、

理想の状態にするために親や社会の価値観が絶対的に正しいと押し付けることは、

「ありのままのあなたは間違っている」「ありのままのあなたには価値がない」

といった親から子供に対する否定的なメッセージになっていることに

気づいていないことが、何かと悩ましい問題を生み出していると感じてます。

 

 

法律や条例として明文化されたもの以外にも、社会道徳や倫理観、

その土地の文化や風習というものは確かにあります。

が、それとは別に、子どもも気質や価値観を持っているのです。

 

 

生まれた時から、とても優しく大人しいお子さんもいれば、

激しく自己主張したり怒りっぽいお子さんもいます。

 

新しいものにすぐに飛びついては飽きるのも早いお子さんもいれば、

同じことを長くコツコツやるのが楽しいお子さんもいます。

 

一人でいるのがそもそも好きなお子さんもいれば、

友達とワイワイしないと寂しくて仕方ないお子さんもいるんです。

 

 

その子の気質や価値観を尊重することなく、また、

時代や環境の移り変わりを考慮することなく、

親の価値観を良かれと思って「躾」と称して教え込ませることは、

その子の自尊感情(自己肯定感)を傷つけ、むしろ劣等感や罪悪感、

無価値感などを植え付ける行為だと僕は考えています。

 

では、子どもの自己肯定感を育むには、

どのように躾の工夫をするといいのでしょうか?

 

 

子どもの自己肯定感を育むヒント1:子どもの価値観を尊重する

 

 

お子さんと接する機会が多いお母さんだからこそできること。

それは、子どもが大切にしている価値観を注意深く観察して、

それをお母さんも大切にしてあげるということです。

 

例えば、あなたのお子さんは、

☑︎誰と何をしているときに、とても楽しくしてますか?

☑︎誰と何をしているときに、とても満足(充実)してますか?

☑︎誰と何をしているときに、集中してますか?

これらは、その子が手に入れたい、大切にしている価値観のヒントになります。

 

逆に、

☑︎誰と何をしているとき(していないとき)に、とてもイライラしてますか?

☑︎誰と何をしているとき(していないとき)に、とても悲しそうにしていますか?

☑︎誰と何をしているとき(していないとき)に、すぐ飽きてしまいますか?

これらは、その子が避けたい、嫌悪している価値観のヒントなのです。

 

これら観察したポイントを、お母さんが尊重しながらコミュニケーションを図ることは、

お子さんの心の深い部分に「自分は尊重されている」という思いを埋め込むので、

お子さんの自己肯定感を育むことにとても役立ちます。

 

ただ、こうしたことをお話しすると、

「じゃあ、一日中ゲームをやらせていても大丈夫なのか?」と、

眉間にシワを寄せながらおっしゃる人がいます。

 

その人の価値観には「ゲーム=悪」「勉強=善」というのがあるので、

ゲームばかりしている子どもを見るとイライラしたり心配するのでしょう。

 

お気持ちはよくわかるのですが、これが押し付けを生み出すわけで…

 

じゃあどうすれば押し付けをやめられるのかと言ったら、

とても勇気のいることかもしれませんが、まずは親自身が

・自分の価値観を脇に置いてみる

・自分の価値観を疑ってみる

こうしたことを意識されるといいかと思います。

 

そのためにも、

 

「私が子どもに押し付けようとしている価値観を、この先子どもが信じていれば、絶対に幸せになれると言えるのか?」

 

「そもそも、私はこの価値観を信じているおかげで、いま幸せになっていると言えるのか?」

 

こうした自問自答の習慣を、親自身が持つことをお勧めします。

 

 

 

子どもの自己肯定感を育むヒント2:親自身が自分の人生を楽しむ

 

お子さんが「自分を肯定する感覚とはどういう感覚なのか?」を最初に学ぶのは

一番身近にいる親からです。

ですから、親自身が自分にOKを出している姿を見せることこそが、

一番の生きた学習教材になるのです。

そのためには、親自身が自分の人生を楽しんでいることが大切です。

 

ときに

「子どもが生まれたせいで、会社をやめるしかなかった」とか、

「子育てが大変で趣味の◯◯を我慢するしかない」とか、

「子育てが一段落してから人生を楽しみます」みたいなことを言うお母さんがいます。

 

事実、誰かがそばにいてあれやこれややってあげないと

赤ちゃんは生きていけません。

 

とは言え、

お子さんが会社をやめろと、あなたに強制したのでしょうか?

お子さんが趣味を我慢しろと、あなたに強制したのでしょうか?

お子さんが人生を楽しむことは我慢しろと、あなたに強制したのでしょうか?

 

 

違いますよね?

 

 

なので、お子さんを加害者に、

そして自分を被害者のポジションに置いて、

大変さアピールをしている人は今すぐにやめましょう^_^

 

そうではなくて、何をすれば昨日より楽しい時間を少しでも増やすことができるのかを

真剣に考えて具体的に行動に起こしましょう。

 

それは、お風呂の中で好きな音楽を聞くことかもしれませんし、

子どもが寝静まった後にスイーツを食べることかもしれません。

「いま、私は自分にOKをだしている」と感じられる瞬間を

できる限り増やす工夫をしましょう。

 

また、親自身が人生を楽しむためには、

自分自身、何が大切で何を信じたいのかといった

自分自身の価値観を知っておくことはとても大切なことです。

 

こちらの無料メールセミナーは、これから起業したいという方向けのものですが、

扱っている内容は「自分が大切にしたい価値観は何か?」ですので、

自身の価値観を探求したいという方はぜひ無料メールセミナーを受講してみてください。

 

”私が生まれてきたせいで大好きなお母さんは辛い目にあっている”

 

と感じることが、

どれくらい子どもの自己肯定感を下げてしまうのかを真剣に考え、

お子さんにそんな辛い思いをさせないように、

ご自身が人生を楽しめるように工夫をしましょう。

 

 

子どもの自己肯定感を育むヒント3:承認のシャワー

 

 

自己肯定感とは、何かができてもできなくても、何かを知っていても知らなくても、

何かをしていてもしていなくても、何かを持っていても持っていないくても、

人から賞賛されてもされなくても、、、

「ありのままの自分には価値があると思える感覚」です。

 

裏返せば、

何かができないと価値がないとか、何かを知らないと価値がないとか、

何かを持っていないと価値がないとか、褒められないと価値がないと感じるのであれば、

それは自己肯定感が低い状態と言えるでしょう。

 

とは言っても、何を持って自己肯定感が高いとか低いとか判断するのかと聞かれても

何ら定量化された基準値などはありません。

あくまでも「個人的な感覚」のお話しです。

 

だから何かと悩ましいわけですが、効果的な方法はあります。

 

なんの根拠も条件もなく「自分は自分のままでOK」と思えるようになるには、

「いいも悪いもありのままの自分を全て丸っと受け入れられている」と思える瞬間を

無意識に刷り込んでいくために繰り返し親が体験させてあげることがとても有効です

 

では具体的にどうすれば、いいも悪いもありのままの自分を

全て丸っと受け入れられていると思える瞬間を親が繰り返し

体験させてあげることができるのでしょうか?

 

それは、承認のメッセージをシャワーのように浴びせ続けることです。

 

 

例えば、まだ上手にスプーンが使えなくてボロボロとご飯をこぼすのに

「自分で食べる〜!!」と子どもが言ってきかなかったとします。

しょうがないので、しぶしぶご飯とスプーンを預けたところ、

予想通りご飯をボロボロこぼす…

 

そのとき、ご飯をこぼしたことだけに着目して、

その部分だけを注意すれば、

・難しいこと、できないことに自ら挑戦しようとした意気込みを持っていること

・怒られることを覚悟でやりたいことをやりたいと勇気を出したこと

・全部こぼしたわけではなく、こぼさずに食べたご飯もあること

・こぼさないように小さな工夫を積み重ねていること

こうした子供の気持ちや行為を丸っと無視(否定)したことになります。

 

 

すると叱られた子供は、

「いまのままの自分はダメなのか…」と自己肯定感を下げてしまいます。

 

 

では、どうすればいいのかと言うと、

すでにうまくいっている部分はもちろん、

いまはまだうまくいっていないけれど、

これからどんどん伸ばして欲しい部分などをピックアップして伝えてあげるのです。

 

 

具体的には、

 

「どうして一人で食べたいのかな? お母さんも知りたいから教えて^_^」

「この前よりも随分上手になったね。それってどんな工夫しているからなのかな?」

「こぼしちゃう時って、どんなことをやっていないからなのかな?」

 

とか、

 

「うまくできなくても諦めないなんて、すごい努力家なんだね〜」

「自分一人で食べられるようになったら、次はどんなことに挑戦したい?」

 

という具合に、あなたそのものに興味があるし、あなたの可能性を信じているし、

何があっても私はあなたを受け入れるといったメッセージを送り続けるのです。

 

もっと端的にいうなら「いいね!」「すごいね!」「よくやってるよね!」と

感心を言葉や表情で表現することですね。

 

 

まとめ

 

親が「善」だと思っている価値観に対して、お子さんが反するようなことをしたとき、

親は反射的に「やめなさい!」と叱ったり、「どうしてそんなことをするの!」など

原因を追求したりします。

 

しかし、一方的に怒られたり原因を追求されればされるほど、

お子さんは無意識に「自分は尊重されていない」というメッセージを受け取っていきます。

 

それとは反対に「本当にしたいのはそれなの?」「本当は何がしたいの?」など、

お子さんの価値観に寄り添うようなコミュニケーションをすればするほど、

「自分には価値がある」、「自分は尊重されている」というメッセージを受け取るのです。

 

 

 

さて、今回は自己肯定感を育むことに役立つ3つのヒントをご紹介しましたが、

最後にお願いがあります。

 

 

それは、頭ではわかっててもうまくできない自分を責めないことです。

むしろ「よくへこたれずに頑張ってるな〜」と労っていただきたいです。


 

あなたが自分にNGを出してしまっていては、

お子さんは、自分にNGを出すことをどんどん学習してしまいます。

まずは焦らず「物は試しだ」くらいの心持ちで始めてみてくださいね。

 

 

 

 

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