ありたい自分の実現を応援するメンタルトレーニング

コミュニケーションをもっと深めるためにおさえるべきポイント(非言語編)

 

こんにちは、メンタルトレーナーの吉田です。

私たちがコミュニケーションをとる上で欠かすことができないのは「言葉」ですね。

 

ですが、言葉が通じなくても「意思疎通」ができることって沢山あります。

 

例えば海外旅行に行った際、その国の言葉が使えなかったとしても、

しっかりとコミュニケーションがとれることってあります。

 

場合によっては、中途半端に話すよりも、よく伝わったりすることすらあります。

なんとか「身振り、手振り」で会話が成立したという経験を、

あなたも持っているかもしれませんね。

 

この「言語」以外に、コミュニケーションを語る上で欠かす事のできないものが、

表情、姿勢、ゼスチャー、行動などの非言語。ボディー・ランゲージです。

 

原始時代を扱った映画などでは「言語」が存在してないので、

登場人物はみな「ボディー・ランゲージ」で自分の意志を伝え、

相手の意思を汲み取っているさまが描かれていますよね。

 

進化論で有名なダーウィンも、

人が表情から相手の感情を解読するという仮説を100年以上前に出していました。

 

それは、後に私の大好きな海外ドラマ「Lie to Me」のモデルとなった

ポール・エクマンによって「怒り、悲しみ、恐れ、驚き、嫌悪、幸福感」の

表現に関する表情は人類共通であると裏付けされています。

 

今回は、ビジネス研修でも要望が多い、

「非言語、ボディー・ランゲージ」についてです。

 

 

ボディーランゲージは言葉よりも雄弁に語る!?

 

ときに、非言語やボディー・ランゲージは「感情」を表す際に、

言語よりもとても雄弁だったりします。

 

突然ですが、あなたの目の前にこんな人がやってきたらどう感じますか?

・拳を固く握りしめている
・その拳はかすかに震えている
・唇はこわばって閉じられている
・眉間には深いシワが寄っている
・目は上目遣いで、あなたをじっと見ている
・今にもこちらに向かって飛びかかりそうな体勢になっている

いかがですか?

 

もし、あなたの目の前にこのような人物が現れたら、

相手が何も言葉を発していなくても、

相手から何か「怒り」「暴力性」を読み取り、危険を察知すると思います。

 

このように、私たちは一切言葉を介さなくても、

感情を伝達しあうことが出来ます。

 

そもそも、ポーカー・フェイスと言う言葉があるくらい、

私たちの感情は普段、表情やしぐさとして外に出ているものなのです。

 

コミュニケーションでは、

この言葉に出ていない「感情」「心の状態」に気づき、

しっかりと反応することで、良好な関係性を構築することが出来るようになります。

 

実際に体感してみるのが一番手っ取り早いのですが、

反応するポイントをおさえておくだけでも

相手の感情を読み解くカギを手に入れることが出来ます。

 

では、具体的にポイントに入って行きましょう。

 

1、顔の表情

 

感情が最も現れやすいのは、「目とその周辺部」そして「口元」です。

興味、関心があれば、目は大きく、まばたきも少なくなるでしょう。

本当に楽しければ、目尻が下がりますね。

「目が笑っていない」

というのは、口元の口角が上に上がって歯が見えているのに、

目が無表情な状態を指します。

 

会話の中で、目の「見開き具合」「まばたきの数」「目尻の上り下がり」は、

相手の感情を図るわかりやすいポイントです。

 

また、本物の笑顔ならば、

眉毛とまぶたの間辺りが下がることで眉尻が少し下がるそうです。

この部分は、意識的に下げることは難しく、犯罪分析では嘘の判別にも参考にされるようです。

 

それと、先ほど触れた「口元」。

一概に「笑顔」と言っても「本当に楽しくて笑っている口元」と「作り笑い」では、

口角の上がり具合が違うのです。

 

作り笑いは、意識して口元から口角を引き上げようとするので、

全体が持ち上がると言う感じではありません。

一方で、本当の笑顔は、口元から頬まで全体が持ち上がります。

詳しくは、

顔は口ほどに嘘をつく
顔は口ほどに嘘をつく [単行本]

を読んでみると、より非言語から感情を読み解くための理解が深まると思います。

 

2、姿勢、ゼスチャー
 

例えば「腕組み」は、よく「拒絶心の現れ」と言われます。

それは、「ある特定のコンテクスト」ではその通りなのでしょう。

でも、例えば会議の場での腕組みは「内的対話」「深い思考」を意味しているかもしれません。

 

ですから、「◯◯だから▲▲だ」というような安易な因果関係については

ここでは取り上げませんが「あるコンテクストにおける特定の姿勢、ゼスチャー」については、

よく観察しておくといいですね。

 

例えば、私の以前の職場の上司は、話を切り上げたくなると、

ワイシャツのタバコに意味も無く何回か手を動かすのです。

 

これは「もうそろそろ、その話は終了」という合図なのです。

 

これを知らないまま、話を続けようとすると、通る企画も通らなくなったりします。

 

「ある特定のコンテクストにおける姿勢やゼスチャー」

これは、日頃から観察しておくことをオススメします。

 

ちなみに、人の行動からウソや感情を科学的に分析して犯罪捜査に役立てている本をご紹介します。

かなり面白いですよ。

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)
FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫) [文庫]

 

3、声

 

こちらは、「パラ言語」と言って、

話し手が聞き手に与える言語情報のうち、

声のトーン、イントネーション、スピード、声質などの言語に付随する

周辺情報(文字では伝達されない情報)に敏感になると、

そこから感情を読み解く事のヒントを得る事が出来ます。

 

例えば、

「なに?」

と語尾上がりのトーンで言えば、

「どうしたの? 何かあったの?」という心配しているという感情を表しているでしょうし、

 

「なに!!!」

と、はっきり、短く、力強いトーンで言えば、

「驚き」「怒り」などの感情を表しているとうことですね。

 

これも、コンテクストとの関係性が高いのと、

普段の声と比較しないと、なかなか分かりにくいと思います。

 

ただ、もし相手の感情がわからなかったとしても、

相手の「声の表情(トーン、スピード、力強さなど)」にあなたも合わせていくことで、

相手の感情に寄り添うことは出来ます。

これをするだけでも、相手とのコミュニケーションギャップを防ぐ大きな助けになるはずです。

 

ちなみに、こちらの動画で声の使い方について詳しく学べます。

 

 

4、服装、アクセサリー、ライフスタイル

 

モノが無い時代であれば、服装やアクセサリーは、

そのモノ自体が持つ「機能」のために購入していたと思いますが、

今の時代はそうではありませんよね。

 

ですから、その人が自分に直接身に付ける服、アクセサリーには、

その人の「価値基準」が現れているのです。

 

いつもゆったりとした服装であれば、

「リラックスしたい」という気持ちの現れかも知れませんし、

いつも忙しそうに走り回って仕事をしている人なら

「スピード感」「競争心」を大切にしている人かも知れません。

 

 

ここでおさえておくポイントは、

相手の価値基準が何なのかを「推量」して、それをサポートすることです。

 

走り回って仕事をしている人と会話をする時に、

の~んびりと回りくどく話を持ちかけたら、相手はイライラします。

 

相手の服装、アクセサリー、ライフスタイルなどから

「きっと◯◯を大切にしている人なんだな」ということを推量して、

それに取りあえず合わせてみるということがポイントですね。

 

相手の価値基準に合わせることで、より深いコミュニケーションが出来るようになります。

 

こちらの記事も合わせて、ぜひ、参考にしてみてください。

非言語(表情や振る舞い)から相手の心の状態を読み取る方法 キャリブレーション・スキル

 

 

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kensyuu

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