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なぜか話がかみ合わない!いつも話が見えない!コミュニケーションギャップを生み出している感覚チャネルとは?

 

こんにちは、メンタルトレーナー&心理カウンセラーの吉田です。

 

あなたは、

「どうも相手の話しが見えない、、、」

「どうも相手の話しがチンプンカンプンで、、、」

「どうも相手と話しが噛み合わずに腹に落ちなくて、、、」

こんな経験をしたことはありませんか?

何故、このようなことが起きるのでしょうか?

 

それは、私たちが「感覚で捉えた情報」をどのように処理して、

それをどのように言葉として使っているかが大きく影響しているようです。

 

そこで今回は私たちのコミュニケーションギャップを生み出す、

優位感覚(利き感覚)についてです。

 

感覚器官と情報処理

 

私たちは、外部から情報を収集する時には必ず

「五感」という感覚器官を使っています。

見て、聴いて、感じて、匂いを嗅いで、

味わって情報を手に入れているのです。

 

NLP(神経言語プログラミング)では、五感をこのように分けています。

Visual - 視覚 - 見る

Auditory - 聴覚 - 聴く

Kinesthetic - 触覚、フィーリング - 感じる

Olfactory - 嗅覚 - 臭いをかぐ

Gustatory - 味覚 - 味わう

また、五感を使うのは、

外部から情報を収集する時ばかりではありません。

 

自分自身の内部で行う思考や、感情も同じです。

 

喜んだり、悲しんだり、怒ったり、憎んだり、愛したり、

何かを考えたり、感じたりする時も、この五感が使われています。

 

そして、これらの五感情報が「経験(出来事)」

としてその人に記憶される過程では、

最初に五感(原体験)が入手した情報とは異なったモノに

変形(歪曲、削除・省略)され統合(一般化)されます。

 

これは、情報を入手する場合だけではなく、

アウトプットする際も同様です。

 

私たちは五感の感覚を心の中で再現したり、

表現する際に使っているのです。

こちらの記事も参考にして下さい。

 

ある人が怒っている時には、

頭の中で怒りの言葉が繰り返し聞こえている(聴覚)せいで

イライラが爆発するかも知れませんが、

別なある人は暴力的な映像を繰り返し頭にイメージ(視覚)

しているせいなのかも知れません。

 

あるミュージシャンは、

自分の演奏する音を「重さ」や「固さ」で表現します(触覚)が、

別なミュージシャンは「色合い(視覚)」や「旋律(聴覚)」で表現するかもしれません。

 

このように、私たちが知覚しているものや、

アウトプットするものは私たちの感覚器官が収集した情報が

「どのように処理され、引き出されているかのプロセス(優先順位)」によって、

大きく変わります。

 

つまり「どの感覚を優先的に使っているのかの違い」が、

私たちがコミュニケーションギャップを感じる大きな原因の一つとなっているのです。

 

もしもあなたが、

相手の得意なコミュニケーションスタイルが何なのか、

会話や視点などの特徴から当たりを付け、

相手のコミュニケーションスタイルにペーシング(相手に合わせること)することができたら、

コミュニケーションはとてもスムーズに進むと思いませんか?

 

では、ここから、この主に使われている感覚の優先順位による

コミュニケーションスタイルの違いについて、ひとつずつ見て行きましょう。

コミュニケーションでは主に、Visual(視覚)、Auditory(聴覚)、Kinesthetic(身体感覚)が関係しており、また、Olfactory(嗅覚)とGustatory(味覚)は、Kinesthetic(身体感覚)の一部と見なす事ができることから、ここからは「Visual(視覚)、Auditory(聴覚)、Kinesthetic(身体感覚)」の3点について書いて行きます。

 

これから紹介するいくつかのタイプは、感覚の優位性によって現れる傾向を単に示しているものであり、その人をあらわしているものではありません。

コミュニケーションを短時間で濃密にするためには、ある程度「当たり」を付けておくことは効率的に作用します。そういう観点でご覧下さい。

 

3つのコミュニケーションスタイル

 

 

✅ 視覚を主に使うコミュニケーションスタイル

 

視覚を優先的に活用している人は、心の中で映像を見ています。

それは過去の出来事を思い出す時かも知れませんし、

未来やアイディアを想像する時かもしれません。

 

いずれにしても、何かを視覚的にイメージしながら思考しているのです。

また、視覚情報は、大量の情報を一瞬で処理するのにも向いています。

 

例えば「ベンツ」という車を説明する時に、

言葉や身体感覚(ゼスチャーなど)で説明するのはとても骨が折れます。

しかし、写真や映像を見せれば相手は「ベンツとはどいう車なのか」一瞬で認識できます。

まさに「百聞は一見にしかず」です。

 

五感の中で視覚情報を扱うのが得意な人は、

会話の中にも視覚に関する言葉が沢山使われたり、

身体的にもいくつかの特徴があります。

【言葉】

「クリアー」「見える」「明らか」「明るい」「鮮やか」「曇った」「焦点」「輪郭」「描写」「イメージ」「くっきり」などが会話に出やすいです。

【文例】

「そのアイディアは、とてもはっきりとクリアーです」

「もう一度、振り返ってコメントを見てみましょう」

「論点は明らかです」

「会場はとても華やいでいます」

【話すスピード】

頭に映し出している映像情報を一気に説明するので、

話すスピードは比較的速くなります。

人によっては息切れしながら話すかも知れません。

【視線】

何かを考えたり、思い出したりする時の視線は「上方向」に動きやすいです。

 

 

 

✅ 聴覚を主に使うコミュニケーションスタイル

 

聴覚を優先的に活用している人は、心の中で声や音を聞いています。

それは自分の声かも知れませんし、誰かの声かも知れません。

外部からの声や自分自身と対話することで思考をしています。

 

五感の中で聴覚情報を扱うのが得意な人は、

会話の中にも聴覚に関する言葉が沢山使われたり、

身体的にもいくつかの特徴があります。

 【言葉】

「響く」「アクセント」「調子」「耳を傾ける」「鳴る」「雑音」「リズム」「聞き取る」「口調」「コメント」「ペチャクチャ」などが会話に出やすいです。

【文例】

「そのアイディアは、とても調和がとれています」

「もう一度、振り返ってコメントを聞きましょう」

「論点がはっきり聞こえる」

「会場はとてもにぎやかです」

【話すスピード】

一定のテンポ、スピードを保ちます。

また、外部の声、自分自身の内部の声に敏感に反応しながら内部対話を行うため、何かを選択し決断することが遅くなる場合があります。

【視線】

何かを考えたり、思い出したりする時の視線は「横方向」
に動きやすいです。

 

 

✅ 身体感覚を主に使うコミュニケーションスタイル

 

身体感覚を優先的に活用している人は、フィーリングに敏感です。

「好き、嫌い」「暖かい、冷たい」「ワクワクする、退屈」

「興奮する、しらける」このようなフィーリングを

チェックしながら思考します。

 

五感の中で身体感覚情報を扱うのが得意な人は、

会話の中にも身体感覚に関する言葉が沢山使われたり、

身体的にもいくつかの特徴があります。

 【言葉】

「触れる」「バランス」「安定している」「粗い」「じとじとする」「緊張」「つかみ取る」「苦しい」「重たい」「固い」などが会話に出やすいです。

【文例】

「そのアイディアは、とてもバランスがいい」

「もう一度、振り返ってよく感じてみよう(味わってみよう)」

「論点がしっかりと掴める」

「会場はとても盛り上がってます」

【話すスピード】

身体の感覚をチェックしながら思考するため、

話すテンポは比較的ゆっくりです。

【視線】

何かを考えたり、思い出したりする時の視線は、

あなたから見て「下方向」に動きやすいです。

 

相手のコミュニケーションスタイルにペーシングする方法

 

同じ事柄を表現する時に、

この3つのコミュニケーションスタイルでは

どのように表現の違いがあるのか上の3つの【文例】に書いてみました。

 

コミュニケーションの問題では、

このような「些細な表現の違い」から徐々に互いの溝が深まり、

問題が大きくなっていくようです。

 

下に、ビジネスでありがちなコミュニケーションスタイルの違いによる、

コミュニケーションギャップが発生している事例を書きました。

 

あなたがこの事例で部長の立場だったら、

この企画を進めるために部下とどのように

コミュニケーションをとればいいと思いますか?

あるいは、あなたが部下の立場だったら、

部長の意見を引き出し企画を進めるために、

部長とどのようにコミュニケーションを取ればいいと思いますか?

 

あなたなら、もうおわかりですね?

 

部長

「君の企画書を読ませてもらったが、どうもパッションを感じない。グッと来るモノが無いんだよ」

 

部下

「えっと、、、何をおっしゃりたいのか、話しがよく見えないのですが、、、

つまり論点がぼやけているということでしょうか?」

 

部長

「論点がぼやけてる? 君は何を言っているんだ? 君はこの企画書に、お客さまの心をワシ掴みするような何かが欠けているとは思わないかね?」

 

部下

「申し訳ありません。部長のおっしゃるイメージがよく見えないのですが、、、」

 

部長

「う〜ん、困ったな。どうすれば私の思いをつかみ取ってくれるんだろう、、、」

 

あなたがどのようなコミュニケーションの癖を持っているのか

こちらから無料でチェックできます。

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