ありたい自分の実現を応援するメンタルトレーニング

怒りの感情と上手につき合うヒント


 

こんにちは^_^

仙台のメンタルトレーナー吉田です。

 

「どうしてこんなことできないの?」

「どうしてこんなことするの?」

「どうしてわかってくれないの?」

こんなふうに、イラっとすることって大なり小なり誰しもあるでしょう。

 

 

こうした怒りの感情って、ちゃんと向き合っておかないと、

 

☑︎ちょっとしたことで感情が激しく動き涙が出てくる

☑︎ちょっとしたことで周囲が驚くくらいキレてしまう

☑︎ちょっとしたことで世界でたった一人になったような孤独感で一杯になる

 

など、ネガティブな感情が勝手に暴走する要因になります

 

 

なので、普段から上手に怒りと向き合っておくのって

とても大切なことだなって思ってます。
 

 

「怒りの感情」と上手に付き合うために

はじめに知っておくといいことがあります。

 

 

私たちが怒りを感じるとき、

「あの人にはイライラさせられる」と言うように、

誰かが自分の感情を勝手に怒りに変えてしまったような

認識を持ってしまいがちですが、それはどうやら違うようです。

 

 

そもそも、なんでも自分の思い通りになるならば1ミリも怒る必要はありません。

 

 

私たちがイライラしてしまうのは、どうやら、

 

思い通りにならない現実に直面した際、予想外のことに心が驚いて、辛くて、悲しくて、悔しくて、怖くて、寂しくて、情けなくて、無力感や劣等感、罪悪感を感じたり、自尊感情が傷ついたり…

そうした自分の中にネガティブな気持ちを感じたことに理不尽さを覚えたから

 

 

のようです。

 

 

つまり、怒りの原因は相手側にあるのではなく、

自分の内側で起きていることに原因があると言うことですね。

 

 

とは言っても、私たちは自分の内側で感じた本音を

しっかりと感じることが結構苦手です。

本音をしっかりと感じること、つまり自己受容ができていないから、

「怒り」の感情が癒されることなくどんどん蓄積されてしまい、

ちょっとしたことが引き金になって「ブチッ」と感情が暴発してしまうのです。

 

 

ですから、自分が本音でどんなネガティブな感情を抱えたのかを知り、

その想いや感情と向き合い、それらを優しく受け入れることができれば、

怒りと上手に付き合えるようになれるのです。

 

 

それでは具体的に怒りの感情と

上手に付き合っていくための4つのステップを紹介します。

※根深い「怨念的な怒り」がある場合は、カウンセリングやセラピーなどで癒すことをオススメします

 

 

STEP1イラっとした思考や感情に許可を出す


 
 

なんらかの体験がきっかけで、あなたが瞬間的にイラっときたのであれば、

まずは「怒って当然だ!」と、その怒りの元となった思考や感情に許可を

出しましょう。

 

昔から「懐が深い」などと言われますが、

生じてしまった怒りの感情に蓋をすると、どんどん心の中の「懐」が

怒りの感情で一杯になっていきます。

 

まずは、自分自身の思考や感情に対して素直に「そりゃ怒るだろ!!」と

共感しながら怒りに対する許可を出すのです。
 

※この時間を6秒から10秒程度は持つこと!

 

たとえば、同じミスを繰り返した部下に対して

「先日もミスして正しい手順を確認しあったばかりなのに、また同じところを

 ミスするなんてありえない!さすがの私でも怒って当然だ!

 部長から怒られるのは俺なんだぞ!」と、

こんな感じでまずは怒りをしっかり感じちゃうのです。

 


ポイントは「一気に爆発的に怒り切っちゃうこと」です。

 

ズルズル・ダラダラ・ネチネチと怒るのではなく、

鬼のような形相をしたら拳を硬く握りしめ、体を強張らせつつ…

一気に「このやろう!」って自分の中で怒り切ってしまいうことです。

 

 


それによって、次のステップで行う「冷静に本音を考える」という

心の余力が生まれるのです。

 

 


STEP2無意識の思い込みをチェックする

 


既にお話しした通り、そもそも怒る真の理由は、

自分の外側(他人・環境)にはありません。

 


自分が無意識に信じている『当然こうあるべき(べきでない)』といった

期待の思い込み(ビリーフ)が理不尽に裏切られたと考え、傷ついた感情を

しっかりと受け止めきれていないから、受け止めきれない感情を

「怒り」という攻撃のエネルギーに変えて相手にぶつけることで、

溢れ出たネガティブな感情を癒そうとしているのです。

 

 

そもそも、相手(環境)に対してなんらかの一方的な期待(ビリーフ)があって、

残念ながらその期待通りにことが進まずに裏切られたから、

「チクショウ!!くそー!!」ってなっているのです。

 

この期待の思い込み(ビリーフ)は自分にとっては憲法、鉄則のようなもので、

多くの場合、


・こうするべき

・こうするべきでない
 

といった「べき論」で表現されるものです。

 

 

あくまでも自分自身にとっての憲法、鉄則なだけなのに、

 

「私がこれだけ我慢しているんだから、当然、あの人だって

 我慢してくれるはず!」

 

こんなふうに、自分の常識を、あたかも「世界の常識」かのように

相手に強要する方がおかしい話なわけで…。

 

 


ですから、まずは自分が相手に何を勝手に期待していたのかを

客観的&冷静に考えてみるということです。

 

 

STEP3傷ついた気持ちに共感し受容する

 


このステップでは、ビリーフが実現しなかったことで、

 

・何が満たされないと考えたのか?

・何が奪われたと考えたのか?

・そう考えたことでどんな気持ちを感じたのか?

 

こうした心の内側にある「本音」を深〜く探り、

その本音に対して「そうだよね~」と共感しながら受け入れていきます。

いわゆる自己受容ですね。

 

たとえば、彼氏がLINEにいつまでも返信をよこさなくてイライラした時、

本音では…

 

私のことをちゃんと愛してくれていればすぐに返信してくれるはず。

私だってどんなに忙しい時でも、ちゃんとすぐに返信したんだから…。

どうして私にできることがあの人にはできないの!

 

私と同じように気を配ってくれないってことは、もしかしたら、もう私のことを愛してくれていないじゃないか….。もしかしたら嫌われているんじゃないか…。

 

そう思うとすごく寂しいし、捨てられるのが怖いし、悔しいし、悲しいし…。

 

こうしたことを感じているかもしれません。

 

こうした本音としっかりと向き合って受け入れることができないから、

こんな嫌な気持ちにさせやがって「このやろう!許せない!」となっているわけです。

 

自分の本音とちゃんと向き合って、その情けない気持ちをしっかりと味わっていくと

実は怒りってスーッと薄くなっていくんです。

 

「なんか私ばっかり頑張っているみたいで悲しいよね~」

「私のことを軽く扱われているみたいで傷つくよね~」

「フラれちゃったらみっともないよね〜」

 

みたいな気持ちを、頑張ってしっかりと受け入れていくんですね。

 

 

このステップは「癒し」のステップです。

 

自分の「本音」を客観的に見ていくと、相手に対して過剰に期待している自分に

「クスッ」と笑えてしまったり、相手の都合を全く考えることなく

自分勝手に怒っている自分に気付いたりして、いつの間にか怒りを手放せている

自分に気づくことができるでしょう。
 

 

 

STEP4古い思い込みを手放す

 

 

先のSTEP2で気づいたあなたのビリーフについて、

 

☑︎いつからそれが正しいと信じているのか?

☑︎誰に何と言われようともそれが正しいと自信を持って言えるのか?

☑︎誰からそれを教わったのか?

☑︎これまでそのビリーフを信じてきて良かったことは?

☑︎これまでそのビリーフがあるからこそ苦労したことか?

☑︎これからの未来、そのビリーフを信じ続けることのメリットは?

☑︎これからの未来、そのビリーフを信じ続けることのデメリットは?

 

こうしたことを、改めて再検討してみます。

 

前提として「手放す方向」「書き換える方向」で

あえて検討してみるといいでしょう。

 

「まあ、もうこのビリーフに縛られなくてもいいか~」

 

こう思えるとすごく楽になると思います^_^

 

 

基本的なステップとしては大きくこの4つを経ながら

向き合っていくといいと思います。

 

 

「怒りの感情」はあまりいい気持ちではありませんが

生きて行く上ではなくてはならない大切な感情です。

 

怒らないに越したことはないかもしれませんが、

「怒らなければならない時には怒る」ことも大切です。

 

ただ、いつも怒ってばかりだと人間関係も

人生そのものもどんどん苦しくなるでしょう。

 

 

怒りを我慢するのではなく、適切に受け入れ、

適切に対応できると、モヤモヤもたまらないのでスッキリできますよ〜

 

 

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