こんにちは^_^
仙台のメンタルトレーナー吉田こうじです。
あなたは、何かに取り組んでいるとき、
心と行動がなんとなく一致しない、
なんとなくシックリこないということはありませんか?
・今の仕事は、本当に自分のやるべき仕事なのだろうか?
・今の人間関係は楽しいけど、本当に自分のプラスになっているのだろうか?
・他の環境だったなら、もっと力を発揮できるのではないか?
・本当の自分はもっと違う自分なのでは?
・いいアイディアだと思ってやってはみたものの、なにか面倒なことが起きそうな気ががして取り組みが頓挫する・・・
こんな具合です。
その一方で、どんなに困難な目標だったとしても、
まるで自分の心に一本の鉄の棒が入っているかのように、
「思考」「感情」「行動」が一致して、何の迷いも無くやり遂げたという経験はありませんか?
トップアスリートや偉大な成功者は、その偉業を成し遂げた後に、
「自分でも信じられないくらい、集中してやりとげることができた」
「何故か自信に満ちあふれていて、自分には絶対に出来ると確信していた」
「他のモノは全く目に入らず、とにかく無我夢中でやりきった」
こんな言葉を多く残しています。
あなたが、何か困難な目標に挑戦しようとするとき、
心と行動に不一致感を感じていたとしたなら、その目標の実現はうまくいくと思いますか?
きっと、思えないのではないでしょうか。
しかし、あなたがその困難な目標の実現を心から願い、
実現を信じて疑わないことができるとしたなら…。
そして、それを実現することが自分の使命だと心から思っているとしたなら…。
それがどんな困難な目標だったとしても、間違いなくうまくいけると思いませんか?
なぜ私たちの心と行動は、このように一致感を持てたり、不一致感を持ったりするのでしょうか?
今回は、そんな心の「一致感」「不一致感」を感じたときに、
とても役に立つNLP(神経言語プログラミング)のスキルについて紹介したいと思います。
ニューロ・ロジカル・レベル
心の一致、不一致を考える時に、
NLP(神経言語プログラミング)のニューロ・ロジカル・レベルという考え方はとても役立ちます。
ニューロ・ロジカル・レベルとは、
人の意識レベルについて6つのレベル(階層)で整理したものです。
今回は、その中の5つのレベルについて紹介します。
その5つのレベルとは、
・どんな環境にいるか?(環境レベル)
・どんな行動をしているか?(行動レベル)
・どんな能力(スキル)を発揮しているか?(能力レベル)
・どんな信念や価値観を持っているか?(信念・価値観レベル)
・自分をどんな人(アイデンティティ/自己認識)だと思っているのか?(アイデンティティ/自己認識レベル)
です。
これら5つのレベルで自己納得感がある時、
人は一貫性のある調和の取れた心を持ち、
自信に溢れたパワフルな行動を起こす事ができます。
これらのレベルは互いに密接に繋がりながら、
人の心や行動に大きな影響を与えているからです。
ですから、このニューロ・ロジカル・レベルを知り、
自分の中のモヤモヤの原因がどのレベルで起きているのかを知る事はとても大切なのです。
では、更に深く入って行きましょう。
自分らしさを支えるニューロ・ロジカル・レベル
私たちは、心と行動に何らかの不一致感があると、
例えば次のようなことを考えたり言葉で伝えたりします。
「今の状況では、私はそれをやることは出来ません」
実は、この短い言葉の中に「一致感」「不一致感」に関する、
沢山の意識レベルのヒントが隠れています。
ニューロ・ロジカル・レベルを知る事で、
そのヒントに気づく事ができるようになります。
では、ニューロロジカル・レベルを使って、
この文章を5つのレベルに分解してみましょう。
アイデンティティ/自己認識レベル:Who?
アイデンティティ/自己認識レベルは、「自分は何者なのか?」「自分の使命とは?」「私は誰?」という問いを意識するレベルで、5つの中では一番上位概念にあたるところです。
「自分らしいか、自分らしくないか」「私という人間はこういう人間である」こうしたことに意識を向けるレベルで、自分らしさに合致しているなら初めて挑戦するような事であってもやってみようという気になるでしょうし、合致しなければそもそも興味すら湧かないかも知れません。
「今の状況では、私はそれをやることは出来ません。」
この文章の中で言えば、「私」という言葉を強調して話していたり、
「私らしくない」と感じる時には、このアイデンティティ/自己認識レベルによる不一致が原因となっている可能性が高いということです。
信念・価値観レベル:Why?
信念・価値観レベルは、人の思考、行動の根本となっているものに関するレベルで、アイデンティティ/自己認識の次に人の心や行動に大きな影響を与えるレベルで、誤った思い込みもここに含まれます。
「なぜそれをやるのか?」「なぜそれをやらないのか?」という問いを意識するレベルです。
信念・価値観は、人生の方向付けをしたり、行動に対する「許可」や「拒否」を発動し、私たちの行動に意味付けをします。
あなたが、無条件で「◯◯するべき」「◯◯はあり得ない」と思う時、それは信念・価値観レベルによるものと言えます。
「今の状況では、私はそれをやることは出来ません。」
この文章の中で言えば、「出来ません」という言葉を強調して話していたり、「なぜ、そんな事をしなきゃならないんだ?」と感じる時には、この信念、価値観レベルによる不一致が原因となっているということです。
能力レベル:How?
能力レベルは、スキル、可能性、リソース(資源)に関するレベルで、信念/価値観レベルの次のレベルです。
「どのようにそれをやるのか?」という問いを意識するレベルです。
ある行動を起こす時、その行動に必要な能力(スキル)を持っていたなら、自信を持って行動できるでしょう。
また、もしその能力を持っていなかったとしても、アイデンティティ/自己認識レベルや、信念・価値観レベルで「それをやることが使命だ」と認識していたなら、その能力を磨く努力を苦労とは感じないでしょう。
「今の状況では、私はそれをやることは出来ません。」
この文章の中で言えば、「やる」という言葉を強調して話していたり、「やれない」と感じる時には、この能力レベルによる不一致が原因となっているということです。
行動レベル:What?
行動レベルは、私たちが「何をするのか?」という問いを意識するレベルで、能力レベルの次のレベルです。何を考え行動するのか。何をしたいのか。この行動レベルは、他のレベルと密接に結びつき、行動と言うアウトプットがなされるので、その人の行動をよく観察すると、他のレベルを推察することができます。
「今の状況では、私はそれをやることは出来ません。」
この文章の中で言えば、「それ」という言葉を強調して話していたり、「自分がするべきこと」が明確になっていないと感じる時には、この行動レベルによる不一致が原因となっているということです。
環境レベル:Where?When?
環境レベルは、「どこでそれをやるのか?」「いつそれをやるのか?」「誰とやるのか?」など、場所、時間、人について、目に見えるもの感じるものを意識するレベルで、外部からの影響を一番受けやすいレベルでもあります。
例えば、「自分はリーダーである」というアイデンティティを持っている人は、人からの指図で自分が働かされるような環境では、持っている力を全力で発揮することは難しいでしょう。
あるいは、「自分は◯◯についてはエキスパートである」という信念、価値観を持ち、能力もある人であれば、全くの門外漢の人から指示を受けて仕事をするような環境は苦痛と感じるでしょう。
環境は、私たちの行動や能力の発揮に大きな影響を与えます。
「今の状況では、私はそれをやることは出来ません。」
この文章の中で言うなら、「今の状況」という言葉を強調して話していたり、「この人とは嫌だ」「この職場には不満がある」と感じる時には、この環境レベルによる不一致が原因となっているということです。
順番に書きましたが、
これら5つのレベルは階層のように分離しているのではなく互に強く影響し合っています。
例えば、一番下の階層にある環境レベルは行動レベルや能力レベルを活かす場合もありますが、
逆に環境レベルのせいで行動レベルや能力レベルが制限されたり縛られたりすることもあります。
また上位レベルである自己認識レベルや、信念・価値観レベルは、下位の能力レベル、行動レベル、環境レベルに影響を与えます。
心と行動になんらかの不一致感を感じたときのパワフルな質問
もしも、あなたが何らかの行動を起こすことに、
モヤモヤとした違和感や不一致感を感じたり、
既に何かに取り組んでいる中で、
違和感や不一致感を感じるなら次の質問を自分に問いかけてみましょう。
きっと、自分の中の意識、無意識がどのレベルで
違和感や不一致感を感じているかがわかると思いますよ。
環境レベルの問題を探る質問
「私は、今の環境(場所、人、時間)の何に違和感、不一致感感じているのだろうか? 」
「私は、今の環境(場所、人、時間)が変われば、一貫性を持って取り組む事ができるだろうか?」
行動レベルの問題を探る質問
「私は、今、何をすべきか本当に分かっているだろうか?」
「私は、何をすべきががわかれば、一貫性を持って取り組むことができるだろうか?」
能力レベルの問題を探る質問
「私は、やるべきことをやるための能力(リソース)を持っているだろうか?」
「私は、やるべきことをやるための能力(リソース)があれば、一貫性を持って取り組む事ができるだろうか?」
信念・価値観レベルの問題を探る質問
「私は、本当にそれをやりたいと思っているだろうか?」
「私は、それをやることに価値を見いだしているだろうか?」
アイデンティティ(自己認識)レベルの問題を探る質問
「私は、それをやることが自分らしいと思っているだろうか?」
「なんとなくモヤモヤする」というような場合、
これらの質問を自問自答することで、
「なんとなく」の中身を明らかにしていくことが可能となります。
そうすることで、モヤモヤの解決策や改善策を絞り込みやすくするワケです。
これらの意識レベルは、
人の行動の調和(一貫性)を保つことや、
職場やプライベートの問題の原因を探る事に使えるのは勿論、
人に影響を与える「コミュニケーションの仕方」「指導の仕方」「褒め方」「叱り方」など、
チームビルディングやリーダーシップ開発にも活用できたりと応用範囲がとても広いスキルです。
また、この意識レベルを調整し自分自身に一貫性を持てるようにする、
とてもパワフルなテクニックもあります。
僕の場合は、チームビルディングや、理念、ビジョン策定のコンサルティングにも使ったりします。
是非、参考にして下さい。
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