ありたい自分の実現を応援するメンタルトレーニング

リーダーシップに求められるメンタル力とは? リーダーになると決断する心のスイッチの入れかた

 

こんにちは、仙台のメンタルトレーナー吉田です。

実は最近、NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」を改めて観返してます。

と言うのも、僕が個人セッションの中で大きな軸にしているひとつがリーダーシップだからです。

そして、このドラマはリーダーシップのネタの宝庫なんです^_^

 

激動の時代に、各自がどのようなビジョンを描き、どのような判断基準でリーダーシップを発揮したのか? 

凄く勉強になるんですよね。

 

僕が思うに、リーダーシップって「生き方」「生き様」です。

なので、役職とか、経験とか、そういうのは全く関係ないわけで……。

 

『自分がなすべきことは何か?』

 

これを明らかにし、実現するために行動する。

誰かに助けられる側、誰かについていく側ではなく、誰かを助ける側、誰かを引っ張る側に立ち続ける覚悟を持つ。

生き方ですから、意識のスイッチひとつで一瞬でリーダーにもなれるし、フォロワーにもなれるワケです。

 

僕はいつも「人生のリーダーシップを本当に発揮するとはどういうことか?」これを問い続けてます。

リーダーシップが僕の中では永遠のテーマのひとつなんです。

ということで、今回はリーダーシップについて、僕の思うところを書いてみます。


スイッチひとつでリーダーシップは発揮できる

 

右に行くか左に行くか選択に迷ったとき、何を軸にして、どう選択し決断するか? 

この時、無茶苦茶リーダーシップが問われます。

 

多数決で何かを決めるなら、そこにはリーダーは不要です。

場の空気に流されて決めるなら、やはりリーダーは不要です。

「司会進行役」や「決定するためのルール」があればいいだけです。

 

周りがどうあれ「自分はこうしたいんだ!!」こんな熱い想いが、

リーダーシップを発揮する際には必ず必要になります。


ただ、研修やセッションでこういう話をすると、

「じゃあ、どうやって決断すればいいんですか?」「じゃあ、どうやって自分のスイッチを入れるんですか?」

と聞かれる時があります。


いわゆるノウハウを聞かれるワケです。

残念ながら、リーダーシップは「生き方」なので、ノウハウはないのですが……。

ですが、いくつかコツはあります。

 

リーダーシップに求められるメンタル力「リソース(資源)」


その一つは、これまでどんな場面でリーダーシップを発揮したかを思い返すことです。

これは、どんなに小さなことでもいいです。

 

例えば、

小学校の時に班長に立候補した。

町内会の子供会でリーダーに立候補した。

児童会、生徒会に自ら参加した。

部活やサークルで自らリーダーになった。

自分の意思で進路(学校、就職)を決めた。

など……

どんなに小さなことでもいいので、これまで「自らの意思で選択して決断したこと」を、

たくさんピックアップしてみるのです。

 

私たちは、日々行っている選択や決断を「当たり前」過ぎて意識できていないことが多いです。

ですから「どうやって自分にスイッチを入れたのか?」を思い返して、改めて「意識」してみるのです。

そして、自分の意思で色々なことを決めているということを普段から強く意識することが大切です。


自分の置かれた環境に対して『他人事』『被害者意識』でいると、そもそもリーダーシップは理解できません。

物事や環境を自分ごととして捉えることができると、リーダーシップを発揮する場面が無数にあることに気づけるのです。

 

リーダーシップに必要なメンタル力「大義」


メンタル力って非常にぼんやりした言葉ですが、

いわゆる「自信」だと思っていただければいいかなと思います。

「自分にもできると思える力」

「自分ならやれると思える力」

「今の状況を素直に受け入れる力」

「困難な状況でも動揺しない力」

「自分で判断し決断する力」

「緊張しすぎることなく、緊張を楽しめる力」 etc…

他にもいろいろな要素があるワケですが、リーダーシップには強いメンタル力が求められます。

なぜなら、リーダーシップは「生き方」だからです。

 

リーダーは自分の信念に基づき、大多数が「白だ!」と言ったとしても「自分は黒だ!」と言い切り、黒に向けてリスクも引き受けて行動を起こします。

独断専行とも言えますが、その「独断」には、大いなる「大義」があります。

「ミッション」「夢」「ビジョン」と言ってもいいでしょう。

 

確かに目先は困難なことがあるかもしれませんが、その先には無茶苦茶楽しそうなこと、

無茶苦茶ワクワクすることを思い描いています。

そしてワクワクするような「ミッション」「夢」「ビジョン」に向かって真っ直ぐ進む人には、

自然と人がついてくるのです。

 

ですからリーダーは、まずは自分自身がワクワクして夢中になっていなければダメってことですね。

やらされ感で先頭に立っている人はリーダーとは言えませんからね。

 

出来るかどうかなんて知らないけど、やりたいからやる! 

なんとかなるだろうと思える。

そんなふうにして、心からワクワクして、やりたいと思っていれば、

当然、そのワクワク感は表情や態度に出ます。

 

もちろん、言葉にも熱が入ります。

 

自分が心から心酔できてるからこそ、周りにもその情熱が勝手に伝染しちゃうんです。

ここで言っているメンタル力って「ストレス耐性」のことじゃなくて、

自分が選択して決断したことに、どれくらい自分が「心酔」出来てるかってことなんです。

 

そして、なんともならないピンチが訪れた時、そのピンチをチャンスと思えるメンタル力も必要です。

「これからどうしよう……」と動揺するのではなくて「待ってました!この場面をどうチャンスに結びつけようかな?」こんなふうに思える力を、普段から養っておくんです。

 

リーダーシップに必要なメンタル力「伝染力」

 

リーダーが溢れるばかりの情熱を持っていると、その情熱をメンバーに伝えようとしたくなるもの。

ですが、それを相手に押し付けちゃうと、それはたんなる「押し売り」になります。

なのでリーダーは、情熱を伝染させます。

 

なぜ、情熱が伝染するのでしょう? 

そのコツは、一本ぶれない軸を持つってことです。「

一貫性」のある人って、それだけで畏敬の念を持たれたりします。

それだけで人を惹きつけます。

でも、その軸が「我欲」では伝染させられません。

「自分のためにあれが欲しい」

「自分のためにこれがしたい」

これでは伝染しないです。

人のため。大義のため。視点が自分以外になってはじめて、共感を生み出し伝染するんです。

 

リーダーシップに必要なメンタル力「自信と決断」


自分に自信がないと、リーダーシップを発揮することは、途端に難しくなります。

だからこそ、リーダーシップは役職なんかじゃなくて「生き方だ」と言っているワケですが、

この自信は、どうすれば身につけることができるでしょうか?

能力や経験があれば…… 資格があれば…… 人脈があれば…… お金があれば…… etc…


本当にそうでしょうか?

 

リーダーシップは、車の運転の練習をしてるうちに出来るようになるとか、

スノーボードの練習をしたから出来るようになるとか、

そういうモノではありません。

 

リーダーシップを発揮しようと決断した時、リーダーシップを発揮するんです。

リーダーになるって決断した瞬間に、リーダーになるんです。

 

自分で自分のスイッチをONするだけなんです。

 

だから、リーダーシップは「生き方」なんてす。

そして「生き方」は自分で決めれます。


例えば、初めて自転車に乗ろうとするとき、

「乗れるから乗ろうとする」のではありませんよね。

全く乗れないのに乗ろうと努力するのです。

 

でも、それはなぜでしょうか?

だって、乗らないという選択も出来るんです。

「足が届かないから」

「教えてくれる人が身近にいないから」

「新しい自転車じゃなきゃ嫌だ!」

こうした、外部環境などの他責にして乗らない選択をすることだってできるんです。

 

一方、「乗れるかどうかわからないけど、乗れたら楽しそうだし、周りで乗れてる人もいないから、とにかく乗ることにチャレンジする」という選択もできるワケです。

 

リーダーシップに他責はありえません。リーダーシップは、常に「主体者」なんです。

「どうしてもやってみたい!」こうした想いが、周りをワクワクさせ、想いを伝染させるんです。

 

そもそも、フォロワー(追随者)がいないと、リーダーになりませんからね。

なので、「発揮できるようになる」のではなくて、「発揮しようと思うから発揮する」ってこと^_^

 

「リーダーシップを発揮しよう!」こう思った時点では、

自信なんか微塵もないかも知れません。

これを、「根拠のない自信」と表現したりします。

だって、そもそもやったことないワケですから。

では、自信を持てるようにするには、どうすればいいのでしょうか?

 

リーダーシップに求められるメンタル力「勇気を生み出す大義」

 

ちょっとイメージしてください。

漫画の「カイジ」をご存じならイメージしやすいと思います(笑)


あなたの目の前に、幅50cm、長さ20mの板があります。その板は、床の上に置かれています。

さて、あなたはその板の上を歩けますか?

 

▶︎考え中◀︎

 

「おいおい、吉田さん。そんなこと簡単にできるでしょ?」


はい。そうですよね。一般的には歩けますよね。

普通に床の上を歩くのと変わらないワケですから。

つまり、歩く『能力はある』ということですね。


では、その幅50cm、長さ20mの板が、『地上8階建てのビルとビルの間』に、あったら歩けますか?

 

▶︎考え中◀︎

 

板は同じ幅だし、歩く能力は備わっているので、もちろん歩けますよね?

「吉田さん、そりゃあ無茶でしょ!だって、落ちたら怪我じゃすまないよ!」

あれれ?? おかしいですね。

能力があるのに、その能力を発揮できないなんて……

 

幅も、距離も同じなのに、そして、能力もあるのに「落ちたらどうしよう」と考えたとたんに、

歩く自信を失ってしまうんです。


それはなぜでしょう?

何が自信を失わせたんでしょう?

 

しつこいですが、能力は持っているんです。

ってか、普段は当たり前に出来てることなんです。

 

なのに、「恐れ」が湧き上がった途端に、一瞬で自信を失うんです。

だから、リーダーにはメンタル力が必要だって言っているんですよね。

 

人は「恐れ」や「不安」などによって、あっけなく「自信」を失ってしまいます

いくら能力を持っていたとしても、まるで発揮できなくなるということが起きるんです。

この「恐れ」や「不安」は、もちろん現実のものではありません。

あくまでも「脳内のイメージの世界」の出来事です。

人は、この「イメージ」にやられちゃうんです。

 

では、ちょっと質問を変えてみましょう。

 

「その板の上を歩いたら現金一億円プレゼント!」こうなったらどうですかね?
条件は同じです。ビル8階の高さの板を歩くんです。


落ちたら……でも、もしかしたら大怪我で済むかも??

もしかしたら「一億円なら渡る!!」という人が、出てくるかも知れませんね。

 

これはどういうことかと言うと、人は「行動する価値がある」と思えるとき、

自然と自信はなくても「勇気」が湧いてくるんです。

何に価値を感じるのか?
何を大切にしているのか?

先ほどの事例では、「お金」を例にしましたが、

自分の大切な「価値」を言葉として認知しておくことって、とても大切です。

 

でも。でもですよ。


「いくらお金を積まれても、命には替えられないから、私は渡りません」こういう方も、

もちろんいるでしょう。人によって何に価値を感じるかは全然違いますからね。

 

では、そういう方に質問です。

「5分以内にその板を渡らないと、あなたの一番大切な人が、イス◯ム国の兵士に惨殺されてしまう!」

こう言われたら、どうでしょうか?


渡りますか?

渡りませんか?

 

僕なら問答無用で渡ります。迷う時間はゼロ秒です。

ちなみに、漫画のカイジでは主人公は当初はお金のために渡ろうとしていましたが、

結局ビビってしまって途中で動けなくなります。ですが、「人のため」に渡ろうと決意した時、

途端に勇気が湧いてくるという展開でした。

 

きっと僕と同じように「それなら、当然渡るでしょ!!」という人は多いと思います。

ここで何を言いたいのかというと、人は「愛する誰かのために何かをする」というときに、

自然と勇気が湧いてくるんです。

このとき、本当に渡れるかどうかなんて、全然関係ありません。

もちろん、渡る自信もありません。

にも関わらず「何が何でも渡るんだ!!」と思えちゃうんです。


「大切な誰かのため」なら、命を賭けるだけの勇気を持てるんです。

誰かを助けることに、自分の命以上の「価値」を感じるんです。


「この誰かのため」の範囲が、どこまで大きいか? これがとても重要かなと思うんです。

職場のため

お客様のため

地域のため

社会のため

国のため

地球のため

宇宙のため


範囲が大きなればなるほど、どうやら勇気や自信も強くなるようです。

激動の時代を生き抜いた偉人と呼ばれる人たちは、みな「大義」を持っていて、

「大義」を熱く語り、「大義」に命の使い道を見出しました。

 

大義とは、言い換えるなら、使命、ミッションです。

そして、大義にはもちろん、大切な「価値」も紐付いてます。

 

自分が心から思い込んでいる「大義」は、多くの共感を生み、情熱の伝染が自然と起きます。

大きな観点での「軸を持つ」って、とてもパワフルなことなんです。

自分の価値を言葉として明らかにする。

自分の信念を言葉として明らかにする。

自分のミッションを言葉として明らかにする。


これらは、リーダーシップを発揮する上では、絶対に欠かすことのできないポイントです。


これらを語れないなら、リーダーとは言えません。だって、「軸」が何もないんですから……。

自分の人生をデザインするのも、自分自身に対してどのようなリーダーシップを発揮するかに、

すべてがかかってます。

あなたは、自分の人生をデザインしていますか? そこに「大義」はありますか?

 

リーダーシップとは自分の大切なもの(時間・エネルギー・お金・命など)を投下する価値があると思えるものを見つけ、それを手に入れると決断した人が発揮する力

 

さて、色々とリーダーシップについて書いてきましたが、僕が思うに、リーダーシップとは一言で言うなら「決断」です。

決断を誰がするかというと、もちろん自分自身ですね。

ですから、自分で「リーダーになる!!」って、スイッチオンするだけでいいのです。

そして、スイッチオンするためには、大義が大切ってことも書いてきました。

リーダーが、その大義を心から信じれるからこそ、周りを惹きつけるんです。

そして、「大義」を考えるとき、何に価値を置くかが重要になります。

なんのために?

誰にために?

この部分が、人を惹きつけるか否かの、分かれ目になるようです。

つまり、『何に価値を置くか?』これが全てなんです。

 

生きる価値がわからないまま(言語化できないまま)の人生を生きるのか?

それとも、

生きている価値を感じる(明確に言語化できている)人生を生きるのか?

あなたは、どちらを選択して決断しますか?

 

 

kensyuu

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