こんにちは、仙台のメンタルトレーナーの吉田です。
今回は、コミュニケーションギャップを生み出してしまう要素の一つ
「わかってるつもり」「寄り添っているつもりのコミュニケーション」についてです。
あなたは、こんな経験はありませんか?
あなたが困ったときに、親身になって相談に乗ってくれてすごく感謝しているのに、、、なんかしっくりこない
それはまさに「つもりのコミュニケーション」だったからなのかもしれません。
あなたが誰かの相談に乗っている時、
あなたはとても真剣に話を聞いているにもかかわらず、
相手から「なんだかな、、、」と思われていたら残念ですよね?
今回はそうならないためのポイントをご紹介します。
では、具体的に入っていきましょう。
相手に「気持ちはわかる」と言う前に・・・
「あ〜、その気持ちはわかるよ」と言われ、
聞き手に共感してもらえると、すごく安心したり嬉しくなったりするものです。
その一方で「そんな簡単に俺の気持ちがわかってたまるか!」と思うときもあるでしょう。
「気持ちはわかる」という言葉は、
場面によっては反感や反発を生み出すことがあるので注意が必要です。
反感や反発を防ぐにはストレートに「気持ちはわかる」と表現するよりも、
「深いうなずき」「共感のあいづち」「沈黙」「要約のバックトラッキング」これらを使いながら、
あなたの言っていることや、あなたの感情は私なりに理解しようとしてますよ
こうした「姿勢」を見せることで、
話し手に「この人は私の気持ちをわかってくれているな」という印象を与えることができます。
うなずく箇所や相づちを打つ箇所を変えるだけでも、
コミュニケーションの方向性はガラッと変わります。
「わかるよ、、、」と共感の姿勢を示すのもいいのですが、
「そんな風に感じているんだね、、、、(頷きながら沈黙)」することによって、
無意識の反感や反発を防ぐことができます。
うっかり聞き逃したらさりげなく確認する
あなたは、つい話を聞き逃した時にどうしていますか?
そのまま、コンテクスト(文脈)から聞き逃した部分を推量して会話を続けますか?
これ、相手にバレてます^_^; きっと…。
もし今度、このような場面が発生したら
「今のところをもう少し具体的にお願いできますか?」
と言ってみましょう。
もちろん、素直に「ごめんなさい。聴き漏らしちゃって。もう一回いい?」と
聞いてもいいのですが「聞いていなかったの!!」と思われてしまうと、
関係性がギクシャクします。
「ちょっと今のところ、もう少し詳しく聞いてもいい?」
こんな風に伝えることで相手は
「この人は本当に私の話しを真剣に聴きたいのだな」と感じてくれることでしょう。
ポジティブな部分をピックアップする
例えば、
「大勢の人前で話すのが苦手なんです。どうしても緊張して足が震えてくるんです。スピーチの原稿を書くのは得意なんだけど…」
と、こんな相談を受けたらどう返答しますか?
「そうだよね~。人前って緊張するよね~」
という感じでしょうか? その返答も全然OKです。
ただ「人前では緊張してしまう」という、
その人のネガティブな意識をさらに強化してしまうコミュニケーションになっているようです。
これはちょっともったいないですよね。
もし「弱み(改善したいと思っているところ)」と「強み(得意なところ)」の
両方が会話の中で出て来たら「強み」にフォーカスしてみましょう。
「スピーチの原稿書くのが得意なんてすごいね!」
「大勢の前ってことは、緊張しない時もあるってことだよね?」「そんな状態の中でもチャレンジをするなんて、何がそうさせるんだろう?」
という感じです。
強みにフォーカスして相手に話しを振ってみることで、
相手はネガティブな感情からポジティブな感情へと気持ちを切り替えることが出来やすくなります。
また、相手の大切にしている価値観を引き出してあげるのも効果的ですね。
相手の「裏の心理」を汲み取る
「今回の案件はもうお手上げだ。何かいい対処方法はないかな?」と、
職場の同僚から相談を持ちかけたらどうコメントを返しますか?
「私だったら、まずはじめに◯◯を▲▲して、次に…」というように、
具体的なアドバイスをしますか?
それも悪くはないのですが、
アドバイスしている最中に「そんなことはとっくにやったんだよ!」
こんな風に思われてしまっては元も子もありません。
例えばこんな風に返したらどうでしょうか?
「君でもお手上げってことは、相当大変な案件を抱えていているんだね?」
「お手上げって言いながらも、何とか乗り越えようとしているんだね?」
「何か対処方法があると思っているんだね?」
話し手が発する言葉を文字通りに受け取ると、
コミュニケーションギャップを生みがちです。
ですから、まだ相手が言っていない
本当に伝えたい事を引き出しながら聴く姿勢が大切です。
相手の「言葉」のみを捉えてすぐに反応するのではなく、
裏に潜んでいる相手の心理を汲み取るために、
話を深堀りするコミュニケーションがとても大切だと思います。
では、今回はここまでです。