こんにちは、仙台のメンタルトレーナーの吉田です。
今回のテーマは、何かと否定的な理由ばかり言ってくる、
” 職場の問題児 ”への対処法についてです。
「その案件には、私は反対です。なぜなら、、、」
「私はデメリットが3つあると考えています。1つ目は、、、」
「◯◯について、もっと詰めてもらわないと話しにならないですね」
あなたは、こんな否定的な意見ばかり言ってくる
”職場の問題児”に悩まされていませんか?
何かを提案しても、
「それはもう時代遅れじゃないですか?」
「今は、それよりも△△を優先するべきじゃないですか?」
「うまくいかなかったら、その責任は誰がどうやってとるんですか?」
こんなふうに、とにかく「否定」「否定」また「否定」みたいな、、、。
職場の問題児から色々と突っ込まれて、
「そう言われればそうだよな…」と、
新しい気づきを得て、あなたが納得する場面もあるかもしれません。
そんな時は、否定的・批判的な言葉がありがたく感じられたりする場合もあります。
ただ、、、
「何を言っても否定、批判、反論、できない言い訳をしてくる」
「否定や批判、反論自体が目的化している」
「理想論ばかりで現実的な視点が欠落している」
こうなると、やはり職場の問題児と言わざるを得ない感じです。
かと言って、
こういうネガティブな意見にカッとなって反論してしまうと、
それはそれで、今度は「それはパワハラじゃないですか?」と言われそう、、、。
もしあなたが、そういう職場の問題児を
上手に取り込む事ができたら、
物事がとてもスムーズに流れると思いませんか?
今回は、なんでもかんでも否定・批判・できない理由ばかりする
”職場の問題児”への対処アイディアです。
何かと批判的なことばかり言う人の心理とは?
価値あるものでも、
別な側面から見ると全く価値がないと思えてしまうということがあります。
物事には必ず「裏表」「斜め」があります。
否定、批判ばかりする人は、
物事の「裏の側面」や「斜めの側面」から見るのがとても得意なようです。
というのも、否定・批判するためには、
その対象についてそれなりに理解していないと難しいからです。
的外れな否定・批判の場合なら、
「おいおい、なに寝ぼけたこと言ってるんだ?」
と一蹴すれば、以上終了です。
そうできないということは、
一概に ”とにかく嫌だから” という駄々をこねているのではなく、
ある程度「洞察」した上で、否定・批判・反論しているという可能性が高いということです。
でも、そもそもなぜそうまでして、
なんでもかんでも否定・批判的なことを言うのでしょうか?
無価値観に向き合うことへの恐れ
外側から見える現象としては単純に「やりたくない言い訳」に思えるかもしれませんが、
その心理としては「自分の無価値観への過度な恐れ」あるいは
「自己重要感」「自己承認」を過度に求めているということが考えられます。
まずは「恐れ」について。
これはかなり屈折した形の恐れと思われるかもしれません。
というのも、この恐れは誰かの提案を受け入れてやってみた結果、
失敗することへの恐れというよりも、
自分には何のアイディアもなく、
他の人の提案を受け入れるしかない人間だと
思われるのではないだろうかという被害妄想の恐れ
です。
自分の中にある「無価値感」「劣等感」という
ネガティブな感情に正面から向き合うエネルギーが、
後でお話しする”ある理由”から不足しているため、
自分の恐れに向き合えずに
「他者を批判することで自分の中にある恐れをごまかしている」
ということです。
もっと深い部分に目を向けてみると、
職場の問題児が批判している相手は、
実は自分自身の中にある無価値感や劣等感への批判を
しているのです。
自己重要感(自己承認欲求・自己肯定感)を充足させたい欲求
では、自分の中にある「無価値感」「劣等感」という
ネガティブな感情に正面から向き合うエネルギーが、
不足している原因とは何でしょうか?
それは、自己重要感・自己肯定感が低いということです。
自分は周りから尊重されている。
自分は何も発言しなくても周りに貢献できている。
自分はここに居るだけで存在価値がある。
etc…
こうしたことを思えないため、
屈折した方法で存在価値を高めようとするのです。
例えば、
✅ 鋭い人・できる人と思われたい
✅ 相手を批判することで自分を優位に立たせたい
✅ 自分の意見を通すことで尊厳を守りたい
✅ 相手が困っている顔をしているのを見ると自尊心が満たされる
などが考えられます。
こういう内面を持っている人の意見に真っ向から反論してしまうと、
その人が持っている「自己承認欲求」「自己肯定感」を満たそうとする
目的を妨害することになります。
すると、相手はもっと否定・批判を強めてくる可能性があります。
これは、あまり効果効率的なコミュニケーションとは言えません。
そもそも、「なぜ否定・批判ばかりするのか?」をいくら他者が考えたところで、
その人に直接聞いてみないとわからないことです。
(※直接聞いてみてもほぼ無意識的に行っているので当の本人もわかっていなかったりします)
ですから、
「なぜ?」よりも考えるべきは、
「どうすれば?」ということです。
否定、批判ばかりする職場の問題児とのコミュニケーションの取り方
「これが正解!」
というものはありませんが、
例えばもしあなたが否定・批判に対して反論するのではなく、
「受け流す」あるいは「受け入れる」としたらどうでしょうか?
というのも、
その職場の問題児は他の人とは違う視点で見るスキルがあるので、
あなたの目的達成のためには何らかのリソースになるはずです。
例えば、
なるほど、そういう視点があるとは気づかなかったよ。教えてくれてありがとう。
という具合です。
批判的な意見に対抗するのではなくて、
まずは受け止め、その後に「さらりと受け流す」イメージです。
もう一歩進んで、
さすが!◯◯さんは見ている視点が全然違うね。とても参考になるよ。では、具体的にどこをどのように改善すればいいと思う?
という切り返しもいいかも知れません。
ただし、その職場の問題児がしている問題発言の目的は
「否定・批判すること」なので、代替案などの意見を求めてしまうと、
問題児のプライドを傷つけてしまいかねません。
ですから、まずは「受け入れて」「受け流す」ことから始める方が経験上はいいようです。
それぞれが全く違う世界観で生きている
もともと、人はそれぞれが違う世界観を持っているので、
意見が違う事は当然なんです。
ですが「職場の問題児」という色眼鏡で見ていると、
「あの人だけ全く違う世界観で生きている」
こんな風に見てしまいがちです。
ここでご紹介しているのは、
否定・批判ばかりする職場の問題児のネガティブな影響を受けて、
あなたの目的が達成できなくなることを防ぐためのアイディアです。
あなたは何らかの目的を持って仕事を進めているわけです。
ですから、職場の問題児をやり込めるとかそういうことではなくて、
あなたの目的を達成させることにフォーカスしましょう。
※こちらの記事では動画でお話ししています。合わせて参考にしてください。
「何でも反対する」「できない言い訳ばかり言う」「人の足を引っ張る」「頭が固い」あなたの頭を悩ます ”職場の問題児” への対処法
この記事が、あなたのビジネスや日常生活において、何らかの気づきや学びに役立ったらポチッとお願いします。