ありたい自分の実現を応援するメンタルトレーニング

アサーティブコミュニケーション「言いにくいことを相手に上手に伝える」方法【ビジネス心理学】

 

 

こんにちは。

 

仙台のメンタルトレーナー吉田です。

 

・自分の気持ちを素直に伝えようとしても「うっ!」となって言葉が出てこない

・自分の素直な気持ちを伝えたら嫌われてしまうのではと過度に不安になる

・自分の気持ちをただ素直に伝えただけなのに、相手は気持ちを押し付けられたように

    感じてしまって嫌われてしまった

 

こんな経験をして悩んでいる人は少なくありません。

 

 

私たちは普段コミュニケーションをしながら、自分なりに相手の立場を尊重したり、

自分なりに相手の話にしっかりと耳を傾けるということをしています。

 

ですが、この「自分なりに」という部分に、人それぞれ大きなギャップがあるわけ

です。

 

 

例えば、

 

相手を尊重することや、謙遜するということに過剰に反応してしまい、自分のことを

相手よりも下のポジションに見て劣等感を感じてしまったり、自分の意見を素直に口

に出すことができなくなって苦労してみたり・・・

 

あるいは、自分の意見を素直に伝えたら、相手から煙たがられてしまい傷ついたり、

本当なら相手の話しにすぐに反応して自分の意見を言いたいのに、どう伝えていいの

かがわからなくて、まごまごしている内に意見を言う機会を逃して後悔してしまったり

することがあります。

 

こうした、できれば避けたいと思っている現象が自分の身の回りに起きているとき、

そこには大きく3つの原因があると感じています。

 

自分の本音や意見を素直に口に出せないときの3つの理由

 

その3つとは、

1)自己肯定感が低い
2)伝える・表現するコミュニケーションスキルが不足している
3)相手とのコミュニケーションチャンネルが合致していない


 

では、一つずつ見ていきましょう。


1.自己肯定感が低い

 

自己肯定感とは「自分のことを自分で大切にしているという感覚」のこと。

簡単に言い換えるなら「自信」と言ってもいいでしょう。

 

なんらかの理由でこの自己肯定感が低い状態にいると、

 

✔︎ 自分の意見には価値がない

✔︎ 自分の意見を言ったら相手から嫌われる

✔︎ 自分の意見を言ったらバカにされる

✔︎ 自分の意見を言ったら相手が傷つく

 

こういったことを強く思ってしまって、自分の気持ちや意見を相手に素直に伝えたり

表現することが難しいと感じます。

 

ざっくりというと、自己肯定感が低い状態の時、私たちは自分自身の事が嫌いです。

 

自分をすごく低く評価しています。

 

だからこそ自分の意見や気持ち、考えなどを相手に伝えることができないということ

ですね。

 

ですから、まずは自分の自己肯定感が低すぎる状態になっていないかは確認しておく

必要があります。

 

 

2.伝える、表現するためのコミュニケーションスキル不足

 

相手の立場や価値観を尊重しながら、自分の意見もきちんと主張していくコミュニ

ケーションスキルに、アサーティブコミュニケーションとかアサーションと呼ばれ

るものがあります。

 

これは、僕のセッションでもクライアントの方にトレーニングをしていただいてますが

自分の意見をしっかり整理して言えるようになると、自己肯定感がグンと高くなります。

 

これは、スキルですから後天的に身に付けることが可能ですが、普段から感情に流さ

れることなく自分自身の本音に気づく練習が大切です。


例えば、営業の場面で

「お忙しいとは思いますが、5分間だけお時間をいただけますでしょうか?」

と相手に伝える時、相手の時間を奪うことに対するお詫びの言葉を入れてはいますが、

結局、ここで言っていることは、「あなたの自分を私が5分間いただきます。その間は

我慢して私の話を聞いてくださいね」ということを一方的に押しつけようとしているだ

けです。

 

別にこれがダメとは言いませんが、一方的に押し付けられた側としてはあまりいい気持

ちはしませんね。

 

ですが、営業はもちろん、いろいろな場面で、丁寧に応対はしているのですが、その本質

は一方的に相手に対して自分の都合を押し付けているという場面によく遭遇します。

 

そうではなくて、

「今回は直接お話しさせていただけてとても嬉しいです。せっかくの機会ですから、

できるだけあなたにとって役立つ情報をお伝えさせていただければと思います。

わかりにくいところは、何なりとご質問くださいね」

例えばこう言ってみたらどうでしょうか?

 

どんどん質問しても大丈夫というのであれば、お互いに対等なWIN&WINの関係性を

構築できそうではないですか?

 

ただ、自分の本音や意見を素直に相手に伝えることに対して、「わがまま」とか

「自分勝手」とか、そういうネガティブなビリーフを無意識に持っている場合、

いくらスキルを学んでも、そのスキルを発揮できないということも起きてしまいます。

 

そういう意味では、スキルを身につけることとは別に、自分の内側になるネガティブな

ビリーフの存在に気づき、それを手放す(癒す)というステップが必要ですね。

 

 

3.会話相手とのコミュニケーションチャネルの相違

 

 

コミュニケーションチャネルとは、五感のことです。

 

私たちが思っている以上に、使っているチャネルの違いがコミュニケーション

を阻害する大きな要因になっていると感じています。

 

私たちは情報を処理(インプット&アウトプット)する際に五感を使っています。

・視覚情報

・聴覚情報

・身体感覚情報(味覚・嗅覚・触覚)

「右利き」「左利き」があるように、これら五感にも、得意な「利きチャネル」が

あります。

※より詳しい「利きチャネル」についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

 

相手の話を整理しながら理解したり、自分の意見を整理して相手に伝えることに

時間がかかってしまい、まごまごしている内に意見を伝えるチャンスを逃したとか、

 

まごまごしている内に話題が変わってしまって、話しについていけないというお悩み

を持っている人には、これまでの経験上このコミュニケーションチャネルの違いに

よるものが実は結構大きいと感じています。

 

では、この感覚チャネルによるコミュニケーションの特徴を見ていきましょう。

 

 

視覚チャネル優位な人の特徴

 

視覚チャネルが優位な人は、情報を映像として処理をしていくのが得意です。

 

頭の中で膨大な量の映像情報を処理しながら、それをどんどん言葉に変換するので、

視覚情報を扱うのが得意な人は、早口でマシンガントークになりがちです。

 

また、頭の中の映像を身振り手振りでも表現するので、自ずと身振り手振りも激しく

なる傾向があります。

 

聴覚チャネル優位な人の特徴

 

聴覚チャネルが優位な人は、言葉や文字そのもの、声のトーンなどから情報を処理する

のが得意です。

 

イメージで処理するというよりも言葉で処理するので、例えば「すごく大きな船」とは

言わずに、「全長◯◯mで客室が◯部屋もある船」などと、より具体的に事象を説明する

のが得意です。

 

聴覚優位な人は話すスピードは比較的一定ですが、細部にわたって言葉で表現することを

好み、裏返せば細部に渡って説明されないと理解が進みにくいという傾向があります。

 

身体感覚チャネル優位な人の特徴


例えば、理解するということを別な表現で「腹に落ちる」とか「しっくりくる」と言った

りしますが、身体感覚が優位な人は、まさにこのタイプです。

 

相手の話す内容が自分の腹の中に落ちていく感覚を感じながら理解していきます。

ですから、コミュニケーションのスピードもゆっくりになります。

しっかりと噛み砕いて腹に落としていくのには時間がかかりますからね。

 

これは相手の話を理解する時に限らず、自分のことを表現する際にも同じことが言えま

す。

「どう言えば伝わるだろうか?」ということを、自分の体の器官を通してチェックして

るので、表現するまでに時間がかかるのです。

 

特に、視覚チャネルが突出して優位な人と、身体感覚チャネルが突出して優位な人との

コミュニケーションや、聴覚チャネルが突出して優位な人と、身体感覚チャネルが突出

して優位な人との間のコミュニケーションにはギャップが生じやすいように感じます。

 

 

アサーティブコミュニケーション「DESC法」

 

 

ですから、まずは自分が得意としている感覚チャネルが何なのかを知り、さらには

相手の感覚チャネルも知ることが大切ということですね。

※あなたの感覚チャネルを無料で診断するツールはこちらから手に入れられます。

 

ここまで、自分の本音や意見を素直に口に出せないときの3つの理由について解説して

きました。

ここからは、コミュニケーションを通して表現するためのスキルについてお話しして

いきます。

 

相手の立場も尊重しながら、「要望」「意見」「提案」などを素直に表現し伝えるため

にはアサーティブスキル(アサーションスキル)が役立ちます。

 

※こちらの記事も参考にしてください

 

アサーティブ・コミュニケーションテクニック「反対意見があるときはこう言えば対立を回避できる!」

 

アサーティブな関係を築くために知っておきたいコミュニケーション4つのタイプ「NOと言えずに人に振り回されてしまうあなたへ」

 

相手に言いづらいことを言話なければならないときに役立つ「アサーション・スキル」会話の構造

 

「アイ・メッセージ」と「ユー・メッセージ」の使い方 気持ちを伝える会話術

 

アサーティブコミュニケーションではDESC法というフレームを使って、相手に伝えたい

ことを整理します。

 

Describ:客観的な状況や事実を整理し伝える

Explain:主観的な気持ちや感情(本音)を整理し伝える

Specify:提案・要望を整理し伝える

Choose:代替案を整理し伝える

 

この4つに整理整頓した上で気持ちや意見を伝えていくというやり方ですね。

 

今回は、文章で書くとかなり長くなりそうなので、ミニセミナー風に動画でお話しし

てみました。

 

アサーティブに言いにくいことを伝える技術(動画解説)

 

動画の中では、スキル以前にコミュニケーションで大切な3つの要素についてもお話

ししてます。

 

ぜひ参考にしてみてください。

※スマホでご覧になると字幕が表示されませんので、ぜひパソコンでご覧下さい。

 

 

 

 

kensyuu

parsonalmissionbanner

コメントを残す